【実務で使える】Lステップの流入経路分析の設定方法や改善事例まで徹底解説

LINE公式アカウントを運用する企業・店舗にとって、「友だちがどこから来たのか」を知ることは施策の成否を分ける最重要ポイントです。

 

広告やSNS、チラシ、イベントなど複数のチャネルを同時並行で活用している場合、流入経路を把握できなければ「どの施策に力を入れるべきか」「費用対効果はどうか」を判断できません。

 

Lステップは、この「流入経路の可視化」を強力にサポートします。本記事では、初心者でも分かる流入経路分析の基本から、実務での設定方法、見るべきKPI、改善サイクル、さらに成功事例や失敗例までを網羅的に解説します。これを読めば、明日から自社のLINE運用にすぐ活かせるでしょう。

 

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目次

Lステップの流入経路分析とは?

Lステップにおける流入経路の定義

流入経路とは、ユーザーが「どの媒体・導線から友だち追加に至ったか」を示すものです。例えば「Instagram広告をクリックして登録」「店頭POPのQRコードから登録」「セミナー受付ページから登録」といった具合です。

 

流入経路の定義

 

Lステップでは、媒体別にURLやQRコードを発行し、それに応じたタグを自動で付与することで、ユーザーごとに流入経路を記録できます。これにより「どこから来たか」が明確になり、施策ごとの成果比較が可能になります。

 

ユーザーごとに流入経路を記録

流入経路分析で分かること

流入経路を分析すると、施策の効果が目に見える形で分かります。

 

  • どの媒体が最も多くの友だちを獲得しているか
  • SNS流入と広告流入で行動傾向に違いはあるか
  • 紙チラシ経由の登録者は購買率が高いのか
  • イベント参加者はリピーターになりやすいのか

 

たとえば、同じ1,000円の広告費をかけても「Instagram広告は友だち追加100人・購入10人」「Google広告は友だち追加50人・購入20人」という違いが出ることがあります。

 

数字が分かれば「どの施策に投資すべきか」が判断できますし、さらに「Instagram経由の人には教育型シナリオ、Google広告経由には商品訴求型シナリオ」など、配信設計にも活かせます。

Lステップの流入経路分析が活用するメリット

1.広告やSNS施策の効果測定ができる

広告を出稿しても、LINEの登録数しか分からなければ、果たしてその広告が本当に成果に寄与しているのか分かりません。流入経路分析を行うことで、広告ごとのCPA(顧客獲得単価)を算出でき、効率の悪い広告を停止し、成果の高い広告に予算を集中できます。

2.成果の高いチャネルに集中投資できる

SNS・広告・オフラインのどれが効率的かは業種や商材によって異なります。例えば飲食店では「店舗チラシQR」経由の登録者が実際の来店につながりやすいケースもあります。逆にオンラインスクールでは「Instagram広告」経由が高CVRを出すこともあります。分析によって高成果チャネルを見極め、そこに投資を集中させることができます。

3.タグ付けで顧客理解が深まる

流入経路ごとにタグを自動付与すれば、顧客行動の傾向を掴めます。

 

流入経路ごとにタグを自動付与

 

たとえば「セミナー参加者タグのユーザーは購入率が高い」と分かれば、今後はセミナー導線を強化すべきと判断できます。単なる数値比較にとどまらず、「ユーザー理解」が深まる点も大きなメリットです。

4.オフライン施策(店舗・イベント)も可視化できる

Lステップの強みは「紙媒体やイベントなどオフラインの施策」もトラッキングできる点です。これにより、デジタルとアナログの統合的な分析が可能になり、全体最適な集客戦略を立てられます。

Lステップで流入経路を分析する仕組み

URL・QRコードごとの識別方法

媒体別に専用のURL・QRコードを発行し、広告やSNS投稿、チラシなどに設置します。例えば「web_ad_google_2025」「insta_campaign_spring」など命名規則を統一しておくと後の分析が楽になります。

友だち追加時の自動タグ付与

Lステップでは、友だち追加の瞬間に「SNS」「広告」「店舗」などのタグを自動付与可能です。

 

流友だち追加時の自動タグ付与

 

この仕組みによって、ユーザーを自動的にセグメント化し、その後の配信やシナリオを切り分けられます。

 

ユーザーを自動的にセグメント化

経路別シナリオ配信の仕組み

広告経由は初回から強いオファーを提示し、SNS経由は信頼関係を構築するシナリオを組むなど、経路別に最適化できます。これにより、登録直後のブロック率を下げ、CVRを高められます。

ダッシュボードでの数値確認方法

管理画面では「経路別の友だち追加数」「タグごとのユーザー数」を確認できます。月次や週次でレポートを出力し、施策ごとに効果を振り返る仕組みを作ることが重要です。

 

流入経路分析

実務でLステップの流入経路を設定する方法

STEP1:URL・QRを発行し、命名する

媒体名+キャンペーン名+日付のルールを決め、統一することが必須です。例:「fb_ad_summer2025」「event_tokyo_0520」。命名がバラバラだと後で集計が困難になります。

 

Lステップの流入経路を設定

STEP2:タグの設計(媒体タグ・キャンペーンタグなど)

あらかじめ「SNSタグ」「広告タグ」「オフラインタグ」と大分類を作り、その下に細分類を設定しておくと管理がしやすいです。

 

タグの設計

STEP3:友だち追加時のアクション設定

追加直後に「お礼メッセージ送信」「シナリオ開始」などを設定。経路ごとのシナリオに自動で振り分けられるようにします。

 

友だち追加時のアクション設定

STEP4:経路ごとにシナリオを分ける

広告経由には「特典」「割引」を前面に、SNS経由には「ブランドストーリー」「事例紹介」を強調、店舗経由には「再来店クーポン」など。経路特性に合わせた初動が鍵です。

STEP5:ダッシュボードで定期的にチェックする

登録者数だけでなく「初回反応率」「シナリオ完了率」などをモニタリングし、改善に活かします。

Lステップの流入経路分析を活用して計測すべきKPI(重要指標)

流入経路分析は「数値を取ること」が目的ではありません。大事なのは「数値をもとに次の打ち手を決めること」です。そのために最低限押さえるべきKPI(重要指標)がいくつかあります。ここでは、Lステップ初心者でもすぐに実務で使えるKPIを整理します。

登録率(友だち追加 ÷ クリック数)

広告のクリック数やQR読み取り数に対して、何人が友だち追加に至ったか。

初回反応率(既読率/クリック率)

最初のメッセージに対する反応。ブロック率の高さを早期に検知できます。

CVR コンバージョン率(購入・申込率)

最終的な成果指標。流入経路ごとのCVRを比べると改善余地が見つかります。

CPA 顧客獲得単価(広告費 ÷ CV数)

広告経路では必須指標。費用対効果を判断する基準となります。

最低限は「登録率・CVR・CPA」の3つでOK

あまりに多くの数値を追うと運用が続かなくなります。まずはこの3つを定点観測しましょう

Lステップの流入経路を用いた施策事例

施策別の効果測定で予約率を改善した事例

Instagramのプレゼント企画から友だち追加に至る経路を施策ごとに分類し、それぞれの予約率を計測。データの推移を分析することで、コストパフォーマンスの優れた施策の立案に役立ちます。

素材ごとの流入を比較して費用対効果を改善した事例

各広告のクリエイティブごとに流入経路を分け比較した結果、CPAに最大2.6倍の差があることが判明。それらを踏まえ、最適な予算配分とパフォーマンスの低い素材の刷新を実施し、効率的な運用を実現しました。

 

運用しているアカウントの流入経路管理画面

【運用しているアカウントの流入経路管理画面】

よくある失敗と対策

1. URLやQRを使い回して経路が判別できない

せっかく流入経路分析をしても、URLを共通にしてしまえば経路判別はできません。施策ごとに必ず別のURL/QRを発行し、命名規則を統一しましょう。

2. KPIを追わず「友だち数」だけで判断してしまう

「友だちが増えた」ことだけに安心してしまい、実際の購入や申込につながっていないケースは非常に多いです。必ず「登録率」「CVR」「CPA」を追い、数ではなく質を重視する必要があります。

3. 初回メッセージが弱くブロック率が高い

経路別に最初のメッセージを最適化しないと、「広告経由=強い訴求が必要」「SNS経由=共感メッセージが必要」といった違いを活かせず、ブロック率が高まります。流入経路ごとに配信設計を見直すことが重要です。

4. データを取るだけで改善につなげない

レポートを作って満足してしまうと成果は出ません。数値をもとに「広告停止」「特典改善」「シナリオ修正」といった具体的なアクションに落とし込むことが成果につながります。

まとめ

Lステップの流入経路分析は、ただ数値を取るだけでなく、「どの施策に投資すべきか」「どう配信内容を変えるか」といった意思決定の土台になります。URLやQRを使い分けて経路を分け、タグ付与やシナリオ分岐でデータを蓄積すれば、広告やSNS、オフライン施策まで一気通貫で評価できます。

 

重要なのは、登録数だけでなく「登録率」「CVR」「CPA」といったKPIを追い、そこから改善につなげることです。小さな施策でも必ず流入経路を切り分け、データを蓄積・比較する。その積み重ねが、LINE運用の成果を最大化する近道となります。

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