「Lステップを導入して集客しているけれど、顧客のブロックや離脱が目立つ…」と悩んでいませんか?
顧客の離脱防止にはそれぞれの関心に合わせた配信が重要で、その配信を可能にするのが「流入経路分析」の活用です。
そこで本記事では、Lステップ機能の1つである流入経路分析の使い方や効果を解説します。
流入経路分析を使用する際の注意点も紹介しますので、活用する際の参考にしてみてください。
- Lステップの流入経路分析で得られる効果
- Lステップの流入経路分析の使い方
- 流入経路分析が作動しないときの対処法
- Lステップの流入経路分析を使う際の注意点
Lステップの流入経路分析とは?
顧客がLINE公式アカウントの友だち登録をする際、どの媒体を経由したのかを分析する機能がLステップの『流入経路分析』
LINE公式アカウントへの友だち登録に至る経路は、下記のようにさまざまです。
- YouTube
- 店頭や広告のQRコード など
流入経路分析を用いると、友だち登録人数が数値化されるので、どの媒体から多く集客できているのか一目瞭然になります。
わかりやすくイメージ例をあげてみましょう。
- AさんはYouTube
- BさんはInstagram
- CさんはYouTube
- Dさんは店頭のQRコード
この場合、ほかの媒体と比べると友だち登録数が2人いるYouTubeからの流入が多いとわかります。
媒体ごとに配信内容を変えられるので、顧客の興味に合わせた配信も可能。
また、登録人数の多い媒体のみに注力できるため、予算や手間を効率的に使えるようにもなるでしょう。
Lステップの流入経路分析を使用できるプランはどれ?
Lステップの流入経路分析を使用できるプランは『プロプラン以上』です。
Lステップには、以下のプランがあります。
- スタートプラン
- スタンダードプラン
- プロプラン
- 大量送信プラン
Lステップのプロプランは月額料金が3万2,780円で、毎月5万通までの配信が可能です。
Lステップは、LINE公式アカウントと連携して初めて使用可能に。
Lステップの「プロプラン」を利用するときには、LINE公式アカウントの「スタンダートプラン」を併用するのが通例です。
- LINE公式アカウント「スタンダードプラン」 1万6,500円
- Lステップ「プロプラン」 3万2,780円
流入経路分析を利用する場合、月額4万9,280円(税込)の利用料金がかかります。
流入経路分析はプロプラン以上でないと使用できませんが、効果的な配信を狙いつつ顧客の関心度を高めたい方におすすめの機能です。
Lステップの流入経路分析で得られる4つの効果
流入経路分析の使用を検討する際には、どのような効果をもたらすのか把握しておきましょう。
ここでは、流入経路分析から得られる4つの効果を紹介します。
効果①流入元を判別できる
Lステップの流入経路分析を用いると、上記の画像のように流入元を判別できます。
Instagram・Twitter経由で登録というように顧客を振り分けると、どの媒体からの流入が多いのか確認できます。
友だち登録者が5人と100人の媒体がある場合、100人に注力するほうが、効率よく顧客の関心を集められることがわかるはず。
全体に配信していた配信数を登録数の多い媒体へシフトすれば、配信頻度も増やせて顧客の関心を上げることも可能です。
Lステップであれば複数のURL(もしくはQRコード)を発行できるため、流入元を具体的に確認できます。
効果②流入経路ごとに配信内容を変更できる
流入経路ごとに配信内容を変更できるのも、流入経路分析の魅力。
顧客は、自分の関心と違う内容の配信だと興味がなくなり、離脱する可能性が高くなります。
たとえば、美容室のオーナーが各媒体で店舗のメニューを掲載すると想定しましょう。
- Instagram・・・カット
- YouTube・・・カラー
- Twitter・・・ヘアケア
上記のように、Instagramを見ている顧客はカットに興味を示しているはず。
LINE公式アカウントへの友だち登録後に、ヘアケアやカラーに関するメッセージばかり送られるとアカウントへの関心が薄れます。
すべての顧客に同じ配信をするのではなく、流入経路ごとに配信内容を変更すれば関心度が高まり、離脱防止につながるでしょう。
効果③顧客にタグ付けできる
Lステップの流入経路分析は、顧客へのタグ付けも可能です。
「Instagramからの登録」のようにタグを用意しておき、友だち登録後にタグが付くよう設定をします。
タグを分けると、Instagramからの顧客にはカットの配信、 YouTubeからの顧客にはカラーの配信といったセグメント別の配信も可能。
2023年6月から適用されたLINE公式アカウントのプラン改定により、セグメント配信ができるか否かでアカウント運用の成功率に差が出ます。
以下の記事では、LINE公式アカウントのプラン改定について詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。
効果④イベントやセミナーの来場管理が簡易化する
イベントやセミナーの来場管理にLステップの流入経路分析を用いると、管理が簡単に。
来場管理用に作成したQRコードを来場客が読み取った際にタグが付くように設定すると、顧客管理ができます。
さらに、テキスト送信で参加した顧客だけに特典を送ることも可能なので、顧客満足度の向上につながるでしょう。
参加者が多くなるほど管理が大変ですが、Lステップの流入経路分析を用いれば容易に来場管理ができます。
Lステップの流入経路分析の使い方
流入経路分析を実施するためには、各媒体に設置するURLやQRコードを作成しなければなりません。
ここでは、流入経路分析の使い方を紹介しましょう。
①Lステップで「プロプラン」を契約する
現在、スタートプラン・スタンダードプランを利用している方は、プロプランへアップロードしましょう。
これからLステップを契約する方は、流入経路分析を利用する場合、プランを間違えないようにしてください。
②「流入経路名」を決める
Lステップの管理画面にある流入経路分析を開いて「+新しい流入経路」をクリックしてください。
「流入経路名」を入力するスペースがあるので、自分がわかりやすい名前を入力します。
入力した名前は、顧客には表示されません。
③「アクション」の設定をする
アクション設定では、以下の行動を選択できます。
- テキスト配信
- テンプレート配信
- タグ操作
- 友だち情報操作
- シナリオ操作
- メニュー操作
- リマインダ操作
- 対応マーク・表示操作
- 通知
- 予約操作
上記の「タグ操作」をアクションに設定して「Twitter経由」のようにタグを作成すると、顧客が友だち登録をした際のタグ付けが可能に。
媒体ごとにタグを作成して比較をすれば、どの媒体からの登録が多いか一目瞭然となります。
④「友だち追加時設定」の選択する
アクションの設定が終われば「友だち追加時設定」の選択をします。
「無視する・無視しない」と選択肢が2つありますが「無視しない」に設定しましょう。
ただし、前項のアクション設定を「シナリオ操作」にすると、どちらに設定しても友だち追加時のシナリオ配信は無効になります。
⑤URLまたはQRコードの設置する
①〜④までが終わると、初めに開いた「流入経路分析」の画面に設定した項目が追加されるので確認しましょう。
URLとQRコードが作成されるので、どちらかをコピーして各媒体に設置すると、流入経路分析の準備ができます。
QRコードを利用する場合は「QRコード表示用テキスト」を10文字以内で入力します。
入力したテキストはQRコードの真下に表示されるので、顧客にQRコードを読みとるように促す言葉を入れると、登録率アップにつながるでしょう。
流入経路分析が作動しない3つの原因
Lステップを導入したあとに初期設定ができていない場合、流入経路の機能が作動しません。
作動しない原因として、以下の3つが考えられます。
- LINEログインチャンネルが開設できていない
- Messaging APIと同一のプロバイダー内に作っていない
- LINEログインが公開済みに変更されていない
上記はすべて、Lステップ導入時に必要な初期設定です。
設定方法は下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
流入経路分析がうまく動かないときの対処法
流入経路分析の機能をスムーズに使うためにも、前項の初期設定ができているか確認が必要です。
確認手順をひとつずつ解説しましょう。
LINE Developersにログイン
まずは、LINE Developersにログインをしましょう。
「LINE公式アカウントでログイン」を押します。
画面の左に表示されるプロバイダー名が、初期設定時に作成したものと同じであるか確認してください。
新規チャンネルを作成
次に、初期設定で「Messaging API内に作ったチャンネル」と「LINEログインチャンネル」の2つが表示されていればOK。
- チャンネルの種類 → LINEログイン
- プロバイダー → 初期設定時に選んだブロバイダー名
確認後、サービス提供の地域や会社の所在地を選択します。
続いて、以下の項目を設定しましょう。
- アイコン
- チャンネルの名前
- プロバイダー名
- チャンネルの説明
上記の項目は、友だち登録の認証画面に表示されます。
「アプリタイプ」や「メールアドレス」の入力ができたら、LINE開発者契約に同意をしてチャンネル作成の完了です。
LINEログインチャンネルが「公開済み」であるか確認
チャンネル名の右下に表示された「開発中」を選択して「公開済み」に変更しましょう。
チャンネルの基本情報にある「チャンネルID」と「チャンネルシークレット」をコピーします。
Lステップの管理画面に戻り、アカウント設定から「LINEログインチャンネル設定」画面を表示させましょう。
先ほどコピーしたIDとシークレットを貼り付けます。
最後に「LINEログインチャンネルを公開済みにしました」にチェックを入れ、登録をすれば完了です。
Lステップの流入経路分析と相乗効果が期待できる機能
Lステップの流入経路分析に用いることで、相乗効果が期待できる機能を2つ紹介します。
うまく活用して、さらなる成果アップにつなげましょう。
タグ機能
Lステップの流入経路分析を上手く活用したいときは「タグ機能」を使用しましょう。
媒体ごとにURLを作成して貼り付ければ、顧客が友だち登録した際にタグを付けられます。
タグ付けができると顧客がどの媒体を経由したのかわかるので、何に興味を持っているのかの把握が可能。
それぞれの顧客の関心に合わせた配信ができれば、離脱防止やリピート率アップにつながります。
クロス分析
注力すべき顧客を絞りたい人は、流入経路分析と「クロス分析」を併用するとよいでしょう。
たとえば「流入経路×購入者数」で分析をすると、登録数に対する購入者の比率を割り出せます。
Instagram経由は、100人の登録者に対し購入者が5人。
Twitter経由は、50人の登録者に対し購入者は10人。
この場合、購入率が高いTwitterの配信内容を濃くして、顧客の関心を引く戦略も立てられます。
クロス分析を用いると注力すべき顧客を判別して、効率的に成果を出せるでしょう。
以下の記事では、クロス分析について詳しく解説しています▼
URLクリック測定
URLクリック測定は、LINEで送ったURLのクリック率を測定して分析できる機能。
クリック率を分析・数値化することで、改善点の洗い出しに役立ちます。
たとえば、「配信したメッセージへの反応率が悪いのか」「移動したWebページの申し込み率が悪いのか」といった原因がわかるでしょう。
このように細かな分析作業を進めていくことで、どの地点を改善すべきなのかが明確になります。
以下の記事では、URLクリック測定について詳しく解説しています▼
Lステップの流入経路分析を活用した事例
ここでは、Lステップの流入経路分析を利用した事例を紹介します。
自社のECサイトにて、パウンドケーキを販売している事業者がいます。
ECサイトにLINE公式アカウントへ登録できるURLを貼りつけて、友だち登録すれば割引クーポンがもらえる流れをつくりました。
流入経路分析を活用すれば、誰がどの媒体からLINEに流入したか判別できます。
友だち登録せずにECサイトで購入した人に対しては、商品にチラシを同封し、LINE公式アカウントへの登録で次回の買い物が割引になるクーポンを配布。
すでに友だち登録した人に対しては、おすすめの食べ方やパウンドケーキを作るまでの過程など、ブランドをもっと好きになってもらうような配信をします。
このように流入経路分析を活用することで、顧客の関心に合わせた配信をして、より高い成果を挙げられるでしょう。
Lステップの流入経路分析を使用する際の注意点
Lステップの流入経路分析を使用する際は、注意点がいくつかあります。
以下の注意点を抑えたうえで、流入経路分析を活用しましょう。
プロプラン以上でないと使えない
- それぞれの好みに合わせた配信で、アカウントのファン化を図りたい
- 流入が多い媒体を把握して、広告のコスト削減を狙いたい
上記に該当し、スタートプランやスタンダードプランを利用している方は、プロプランへと変更してみるとよいでしょう。
友だち追加時設定は「無視しない」を選択する
流入経路分析設定の「友だち追加時設定」に「無視する・無視しない」の2択がありますが「無視しない」を選択しましょう。
友だち登録直後に、アンケート回答による顧客の情報収集を予定した場合、配信が止まってしまうと情報は得られません。
顧客の関心度を高めるには最初の配信が重要なので、友だち追加時設定は「無視をしない」の選択がおすすめです。
アクションの実行は一度設定したら変更できない
アクションの実行には、以下2とおりの選択ができます。
- いつでも
- 初回友だち追加時のみ
流入経路をカウントしたいときには「初回友だち追加時のみ」でも問題ありません。
ですが、ポイントカードのように毎回読み込みが必要な使い方をする際は「いつでも」がおすすめ。
「認証画面」表示による顧客の離脱を想定する
流入経路分析による友だち登録の結果には、認証画面表示による顧客の離脱が含まれることを想定しましょう。
LINE公式アカウントで友だち登録をすると、権限の許可を求める「認証画面」が表示されます。
認証画面の表示による顧客の離脱率は約10%といわれるので、10人に1人が離れる計算です。
流入経路分析で判明した登録数の多い媒体への配信に力を入れるような工夫をして、離脱の影響を受けにくい集客を目指しましょう。
【まとめ】Lステップの流入経路分析で成果を高めよう
今回は、Lステップの流入経路分析について解説しました。
流入経路分析を活用できると、顧客が何に関心があるのかを把握して、その関心に合う内容の配信が可能です。
流入経路分析に「タグ機能」「クロス分析」「URLクリック測定」を併用すると、さらに細かい顧客情報の分析ができるでしょう。
顧客を分析するほどに配信内容もより濃いものに変更できるので、集客や商品販売などの成果につながりやすくなります。
とはいえ、分析がうまくできなかったり、最適な改善策が浮かばなかったりする方もいるでしょう。
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