LINE公式アカウントとLステップの違いがわからず「どちらを導入すればよいのだろうか…」と悩んでいませんか?
本記事では、両者にどのような違いがあるのかをまとめます。
また、Lステップ導入を検討したほうがよいタイミングも解説しますので、LINEを使って成果を挙げたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- LINE公式アカウントとLステップの概要
- LINE公式アカウントとLステップの機能の違い
- Lステップ導入のメリット・デメリット
- Lステップ導入を検討した方がよいタイミング
LINE公式アカウントとは?
LINEを通して友だち登録をしたユーザーへ、メッセージの配信やクーポンの配布ができます。
国内で9,600万人以上もの利用者がいるLINEを駆使することで、多くの顧客と気軽にコミュニケーションをとれる点が強みです。
以下の記事では、LINE公式アカウントのメリット・デメリットを解説しています▼
Lステップとは?
初期費用は無料、月額2,980円からとリーズナブルな価格で利用できるので、LINEマーケティングツールの中でも高い人気を誇っています。
Lステップは単体では使えず、LINE公式アカウントとの併用が必須です。
ここでは、Lステップの利用料金とメッセージの開封率を詳しく見てみましょう。
Lステップの料金
Lステップの基本プランは、以下の3つ。
- スタートプラン
- スタンダードプラン
- プロプラン
▼Lステップの利用料金
毎月5万通以上のメッセージ配信をする方には「大量送信プラン」もあります。
Lステップの利用料金は月々2,980円から。
毎月5,000通までの配信をするのであれば、LINE公式アカウントの「ライトプラン」とLステップの「スタートプラン」を契約するイメージ。
この場合、月々にかかる費用は8,480円(税込)です。
2023年6月以降にLINE公式アカウントのプラン改訂が行われたため、無料メッセージ通数が以前と異なります。
詳しくは以下の記事で解説しているので、合わせて読んでみてください。
Lステップの開封率
LINE公式アカウントのメッセージ開封率は、60%といわれています。
- 開封率 60%
- クリック率 25%
- 成約率 10%
- 『シナリオ配信』・・・顧客の行動履歴に合わせた配信ができる
- 『セグメント配信』・・・性別や年代+友だち登録の流入経路ごとに配信できる
Lステップは顧客の細部な情報を管理できるため、LINE公式アカウントだけの開封率より上を狙えるでしょう。
『LINE公式アカウント』『 Lステップ』の違いを徹底比較!
ここでは、LINE公式アカウントとLステップの違いを比較します。
機能性の高いLステップの導入で、より高い成果を挙げられるLINE公式アカウントになるでしょう。
それでは、機能ごとに分けて両者の違いを解説します。
機能 | 機能の内容 | LINE公式アカウント | Lステップ |
リッチメニュー | 画面下のメニューのカスタム | △ | ◯ |
自動応答 | 個別チャット欄への自動返信 | △ | ◯ |
ステップ配信 | シナリオ文章の自動配信 | △ | ◯ |
セグメント配信 | 属性を分けて配信する機能 | △ | ◯ |
タグ管理 | 「男性」「女性」などのラベル管理 | △ | ◯ |
友だち情報管理 | 「名前」など自由記述欄管理 | ー | ◯ |
スケジュール配信 | 予定時刻に一斉配信 | △ | ◯ |
流入経路分析 | 媒体別集客数やアクション分析 | △ | ◯ |
予約管理 | カレンダー予約などの機能 | ー | ◯ |
クロス分析 | 管理画面上での分析機能 | ー | ◯ |
リッチメニュー
「リッチメニュー」とは、トーク画面の下に表示される固定メニュー機能です。
リッチメニューは常時固定されており、ひと目でユーザーの気を引くことが可能に。
LINE公式アカウントでは、無料でリッチメニューの設定ができますが、ボタンの数やレイアウトがあらかじめ固定されており、自由度が限られます。
一方、Lステップを導入すると、ボタンの数は最大20個、レイアウトは自由自在。
さらに、友達ごとに表示する内容を変更したり、タブ分け表示ができたりと、成果に直結しやすい機能が満載です。
「リッチメニューについて詳しく知りたい」という方は、以下の記事を参考にしてみてください。
自動応答
「自動応答」とは、事前に登録したキーワードに沿って、自動メッセージを配信する機能のこと。
【友だちが入力するキーワードの例】 | 【自動応答メッセージの例】 |
営業時間 | 営業時間は11〜21時までです。 |
定休日 | 毎週月曜日です。 |
LINE公式アカウントにも自動応答機能はありますが、チャットモードをBot(自動応答)に切り替える必要があるため個別トークが同時にできません。
しかし、Lステップでは、自動応答と1対1の個別トークを同時に利用できます。
ステップ(シナリオ)配信
「ステップ(シナリオ)配信」とは、あらかじめ登録した複数のメッセージを、指定したタイミングで自動配信する機能です。
LINE公式アカウントの「ステップ配信」では、メッセージの自動配信はできるものの、細かい条件の設定はできません。
分岐の条件も「みなし属性(LINE公式アカウント独自の判断基準で決定した属性)」となるため、顧客に合った内容のメッセージが配信できていないこともあるでしょう。
以下の記事では、ステップ配信でできることを詳しく解説しているので、合わせて読んでみてください。
セグメント配信
「セグメント配信」とは、友だちの属性や行動に合わせて、興味・関心のある人だけにメッセージを配信する機能です。
LINE公式アカウントで「セグメント配信」できる属性は、以下のように範囲が限られます。
- 性別
- 年代
- 居住地
大まかな情報しか把握できないため、顧客の属性と離れた配信をしてしまうことも。
しかし、Lステップの「セグメント配信」は「Twitterから登録した人」「商品を購入した人」など、届けたい友だちのみに配信できます。
ブロック率低下や反応率のアップ、コスト削減が期待できるため、おすすめの機能です。
以下の記事では、セグメント配信の設定方法や活用事例を紹介しています。
タグ管理機能
「タグ管理機能」とは、友だちの特徴をラベリングして顧客管理を行う機能です。
LINE公式アカウントのタグは、20文字以内で自由に作成できます。
1人の友だちあたり最大10個、全体で最大200個(チャットユーザーのみ)を付与が可能。
しかし、一人ひとり手動で行わなければならず、友だち数が多い場合は手間になるでしょう。
一方、Lステップのタグ管理機能は、条件を絞って一気にタグ付けできたり、アクション時に自動でタグ付けできたりと大幅に使いやすい機能となっています。
友だち情報欄
性別や年代はあらかじめタグを用意できますが、名前や住所、メールアドレスのように個別の情報は事前に用意できません。
そんなときに活用したいのが「友だち情報欄」。
タグと友だち情報欄を使い分ければ、より高度な配信が可能に。
LINE公式アカウントには友だち情報欄はないので、Lステップだけの機能となります。
スケジュール配信
「スケジュール配信」とは、決められた時間に一斉にメッセージを配信する機能のこと。
LINE公式アカウントでは、決められたセグメントへの配信しかできず、基本的には全員一律配信となります。
一方、Lステップでは、配信するセグメントの設定は自由自在。
LINE公式アカウントのように、手動で設定する必要はありません。
「条件を絞って一気にタグ付け」「アクションがあったときに自動でタグ付け」などができるので、適切な時間帯に効果的な配信を行えるでしょう。
流入経路分析
「流入経路分析」を使うと、友だちがどこから登録したのか、流入元を計測できます。
LINE公式アカウントの場合、流入経路の計測は一部のみの提供となっており、かつ経路別のセグメント配信をすることはできません。
一方、Lステップでは流入別の集計はもちろん、各媒体からの流入数分析、各媒体ごとのアクション設定変更など自由度の高い分析・施策が可能となります。
以下の記事では、流入経路分析の概要や使い方を詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
予約管理
「予約管理」とは、Webサイト上や電話などから寄せられる予約情報をまとめて、登録・管理を一元化する機能です。
Lステップの導入で「イベント予約機能」と「カレンダー予約機能」を使用できます。
予約状況はリアルタイムで確認することができ、予約のバッティングもおこらずスムーズな管理が可能。
また、顧客情報をデータ化できるので分析にも役立ちます。
さらに、Lステップのカレンダー予約機能と「Googleカレンダー」の連携が可能になったため、管理がさらに簡単に。
以下の記事で詳しく解説しているので、合わせて読んでみてください。
クロス分析
「クロス分析」とは、2つ以上の項目をかけ合わせて分析できる機能。
友だち情報や登録日・タグなど、さまざまな項目のかけ合わせができます。
クロス分析を使うと、Lステップの管理画面で縦軸と横軸を設定して分析・比較ができます。
▼例)流入経路×属性
「Instagramから流入した男性の数」のように、細かく絞り込んだ数の把握も簡単。
属性分析やシナリオ分析も確認できるので、プロプランを契約した際はクロス分析機能を活用しましょう。
以下の記事では、クロス分析について詳しく解説しています。
Lステップを導入する4つのメリット
中には「LINE公式アカウントだけの運用でよいのでは?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、Lステップを導入する4つのメリットを紹介しましょう。
Lステップのメリット①クリック率・成約率が格段にアップする
LINE公式アカウントでは、思い通りの活用が難しいシーンが多くあります。
- 登録している友だち全員に、同じメッセージしか配信できない
- 手動で登録が必要になる
一方、Lステップでは、豊富な機能によって顧客の悩みやニーズにマッチした配信を行えます。
- ステップ配信
- セグメント配信
- リッチメニュー など
これらの機能を使いこなすことで、クリック率や成約率のアップを期待できるでしょう。
Lステップのメリット②配信コスト・経済的コストが大幅に削減できる
運用を始めたばかりであれば、LINE公式アカウントでも対応できるかもしれません。
しかし、友だちが増えるにつれメッセージ配信数の増加も必要になり、経済的な負担や手間がかかるように。
そのため、人件費を含めた運用コストを大幅に削減できるでしょう。
Lステップのメリット③顧客の思考・行動がより具体化される
Lステップでは「流入経路分析」や「クロス分析」といった分析機能が備わっており、顧客の思考や行動の分析が可能です。
興味に応じて配信内容を変えたり、効果的な商品を把握したりできるため、売り上げアップにつながります。
Lステップのメリット④充実したサポート体制で導入後も安心
Lステップには、成果をさらにアップさせる無料コンテンツが充実しています。
- スポットコンサル
- 無料活用セミナー
- 無料マーケティング勉強会 など
プロから学べるので、どう活用すればよいのかわからない初心者でも安心です。
Lステップ導入にデメリットはある?
Lステップを導入するデメリットは、やはり費用面での負担が増えること。
「LINE公式アカウント」と「Lステップ」それぞれの運用費が発生します。
- LINE公式アカウントの月額固定費
- LINE公式アカウントのメッセージ配信従量課金分
- Lステップの月額費用
▼LINE公式アカウント料金(税込)
コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額固定費 | 無料 | 5,500円 | 1万6,500円 |
無料メッセージ通数 | 200通 | 5,000通 | 3万通 |
追加メッセージ料金 | ー | ー | 〜3円 |
※2023年6月より、LINE公式アカウントの料金システムが変更されました。
▼Lステップ料金(税込)
スタートプラン | スタンダードプラン | プロプラン | |
初月料金 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額料金 | 2,980円 | 2万1,780円 | 3万2,780円 |
月額配信数 | 〜5,000通 | 〜3万通 | 〜5万通 |
※5万通を超える場合は「大量送信プラン」へ変更
このように、Lステップを導入すると、LINE公式アカウントと合わせて2プラン分の費用がかかります。
しかし、Lステップの導入により、成約率の高いアプローチができるように。
Lステップでは、メッセージの配信から商品販売・アフターフォローにいたるまですべての流れを自動で行えるため、結果的にコストダウンにつながる可能性も高いでしょう。
LINE公式アカウントだけでも運用可能な人の3つの特徴
以下に当てはまる方は、とりあえずLINE公式アカウントだけで運用を始めてみてもよいでしょう。
一斉配信だけでOK
顧客の年代や性別、居住地など「みなし属性」であれば、LINE公式アカウントでも判別できます。
以下のような配信でOKの方は、無理にLステップを導入する必要はないでしょう。
- 「女性だけに配信」
- 「東京都在住の人にクーポン配布」
しかし「URLをタップした人に自動でタグを付けて、顧客管理をしたい」といった細かい指定は、Lステップでしかできません。
配信数が少なく200通以下
LINE公式アカウントの「コミュニケーションプラン」では、月に200通までのメッセージ配信が無料です。
まだ友だち登録数が少ない場合は、Lステップを導入しなくても対応できるでしょう。
期間内であれば基本の3プランを自由に試せるので、じっくり検討してみるのもおすすめです。
クーポンやポイントカードの利用のみ
クーポンやポイントカードなどのシンプルな配信のみの利用であれば、ポイントカードは配信数にカウントされないため、LINE公式アカウントだけでも十分です。
- ポイント数が多い顧客にのみ特典を贈りたい
- 来店から時間が経った顧客にメッセージを送りたい
Lステップでは、ポイント数と顧客の情報を紐づけられます。
LINE公式アカウントの用途をポイントカード以外でも充実させたい方は、Lステップが向いているでしょう。
Lステップ導入がおすすめな人の3つの特徴
次に、Lステップを導入によりLINE公式アカウントをフル活用できる人の特徴を紹介します。
以下のいずれかに当てはまっている方は、ぜひLステップ導入を前向きに検討してみましょう。
自動化で運用コストを減らしたい
たとえば「予約管理機能」を使うと、友だちの予約を自動的に管理できるため、メッセージや電話などで個別に対応する必要がありません。
- 営業時間外でも予約対応をしたい
- ダブルブッキングを避けたい
- 社外からでも予約状況を確認したい
- 予約管理以外の作業に専念したい
Lステップの機能を駆使することで、LINE公式アカウント運用にかかる負担の大幅な削減が可能に。
自動化によりアカウント運用にかけていたコストも減らせるメリットもあるので、運用を楽にしたい方はLステップがおすすめです。
配信コストを減らしたい
LINE公式アカウントの料金プランは、メッセージの配信数によって分かれています。
200通以内 | 月額無料 |
5,000通以内 | 月額5,500円(税込) |
3万通以内 | 月額1万6,500円(税込) |
※2023年6月より、LINE公式アカウントの料金システムが変わりました。
友だちが少ないときは低コストで運用できますが、数が多くなれば配信コストがかかる仕組みです。
顧客を細かく分析したい
Lステップには、計測や分析に長けた機能が備わっています。
機能を使いこなすことで、以下の計測や分析が簡単に。
- メッセージで配信されたURLのクリック数
- 商品購入率
- サイト滞在時間
- アクセス遷移数
- 動画試聴時間 など
分析結果をもとに自社商品やサービスを効果的にアピールしたい方は、この機会にLステップを導入してもよいでしょう。
Lステップの導入方法
Lステップを導入して運用するまでの手順は、以下のとおりです。
- LINE公式アカウントを作る
- Lステップに申し込む
- LステップとLINE公式アカウントを連携させる
まず、LINE公式アカウントの作成から始めましょう。
作成完了後に、Lステップの契約に移ります。
LINE公式アカウントとLステップを連携させて、初期設定まで済ませたらLステップの利用スタートです。
詳しい手順は、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【まとめ】Lステップ×LINE公式アカウントをフル活用しよう
今回は、LINE公式アカウントとLステップの違いについて解説しました。
Lステップは、LINE公式アカウントの機能を最大限に引き出すツールであり、顧客管理システムでもあります。
「Lステップを使ってみたいけど、自分のアカウントに必要なツールかわからない…」という方もいるでしょう。
期間中であれば基本プラン間のアップグレードも可能なので、すべての機能を試せるメリットが。
じっくり試したうえで利用するかを判断できるので、この機会に無料お試しに申し込んでみてはいかがでしょうか。