LINEのビジネスアカウントである、LINE公式アカウント。
集客や販促で利用できるため、現在多くの事業者が利用しています。
「これからLINE公式アカウントを活用したい!」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、LINE公式アカウントの機能や活用のメリット・デメリットを解説しますので、参考にしてみてください。
- LINE公式アカウントとは
- LINE公式アカウントに搭載された機能
- LINE公式アカウントの料金プラン
- LINE公式アカウントのメリット・デメリット
LINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントはLINEアプリの事業者向けLINEアカウントで、無料で開設可能です。
店舗集客や販促などに効果的であるため、現在多くの事業者が利用しています。
IDを1つ取得すれば100個のアカウントを作成できるため、幅広く事業展開を試みる場合にも役立つでしょう。
メルマガとは違い、メッセージだけでなく画像や音声も送れる点が特徴です。
その他、マーケティングにつながる機能も多く搭載しています。
LINE公式アカウントの機能
LINE公式アカウントに搭載される機能は、すべてのプランで利用できます。
ここでは、LINE公式アカウントの機能を紹介しましょう。
メッセージ配信
メッセージ配信とは、その名のとおりLINE公式アカウントの友だちに対してメッセージを送信する機能です。
メッセージ配信は、すべての友達に一斉送信もできますが、年齢や住んでいる地域ごとに分けての送信もできます。
ステップ配信
ステップ配信は、ユーザーの行動を基点として、事前に用意していたメッセージを自動で順番に配信する機能。
「◯日後の◯時にメッセージを送る」といった細かな日程まで決められます。
ユーザーの年齢や性別ごとにメッセージ内容を変えられるので、効率的に配信できます。
LINE VOOM投稿
LINE VOOMへの投稿も、LINE公式アカウントの機能の一つです。
LINE VOOMとは、LINE公式アカウントのタイムライン機能のこと。
オープンなSNSとして、友だち以外の不特定多数へ情報配信できます。
チャット機能
私たちが日常使いをしているLINEのように、友だち登録をしているユーザーと1対1でやり取りできるチャット機能。
文章だけでなく、画像や動画の送信も可能です。
カスタマーサポートのように、商品への問い合わせに利用している企業も多くあります。
自動応答メッセージ
あらかじめ設定しておけば、ユーザーから送られてきたメッセージに対し自動で返信してくれる機能もあります。
条件に当てはまる質問に限られますが、返信対応の手間を省けます。
自動応答メッセージ機能の種類は、以下の3つ。
- 自動応答機能
- キーワード応答機能
- シンプルQ&A機能
自動応答機能とチャット機能は併用できないので、目的に合わせて使い分けましょう。
リッチメッセージ
リッチメッセージとは、画像やクーポンをチャットに送信できる機能です。
別のWebサイトと紐づけることで、画像をタップした際に設定したサイトへと移動します。
また、店頭で使えるようなクーポンの発行も可能。
文章のみのメッセージよりも、クリック誘導率を高められる可能性があります。
リッチメニュー
トーク画面下に、複数の情報を表示できる機能がリッチメニュー。
表示する情報の種類はカスタマイズ可能なので、店舗のホームページやクーポン、店舗へのアクセスといったユーザーが知りたい情報を表示させると効果的でしょう。
固定表示できるので、ユーザーのアクションにもつながりやすい便利な機能です。
以下の記事では、リッチメニューの設定方法を画像付きで解説していますので、参考にしてみてください。
ショップカード
ショップカードは、デジタルショップカードを作成できる機能。
美容室や飲食店などで使えるポイントカードとしての利用もできます。
事前に設定しておけば、一定のポイントが溜まった際にクーポンを発行することも可能。
デジタルショップカードなので、店舗は保管しておく必要がなくユーザーも持ち歩かなくてよいことから、双方にとって便利な機能といえるでしょう。
クーポン
店舗で利用できるクーポンを作成・配信できる機能が、クーポンです。
当日限定クーポンも配信できるので、その日の状況に合わせて柔軟に活用しましょう。
LINE公式アカウントの管理画面で開封率や利用者を確認できるので、どのようなクーポンが効果的なのかもわかります。
投票・アンケート
LINE公式アカウントの友だちに対して、アンケートや投票をとれる機能もあります。
アンケートや投票をとることで、ユーザーが求めているものを知るきっかけになり、今後の戦略のヒントを得られるでしょう。
回答したユーザーにはクーポンを配信することも可能なので、機能を組み合わせて回答率を高められるでしょう。
分析機能
分析機能は、自社が運用しているLINE公式アカウントのさまざまな情報を分析できる機能です。
- 配信したメッセージ数
- 友だち追加された数
- アカウントをブロックされた数 など
このように、さまざまな情報を数値やグラフで確認できます。
メッセージの開封率やLINE VOOM投稿の閲覧数なども確認できるので、どのようなメッセージが効果的なのかを知れるでしょう。
LINE公式アカウントの料金
LINE公式アカウントには料金の異なる3つのプランが用意されているので、利用目的ごとにプランを使い分けられます。
それぞれの料金は、以下のとおりです。
コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額 | 0円 | 5,500円 | 1万6,500円 |
無料メッセージ数 | 200通 | 5,000通 | 3万通 |
追加メッセージ | 不可 | 不可 | 3円/通 |
2023年6月、LINE公式アカウントのプランは改定されました。
コミュニケーションプランは無料で始められますが、送れるメッセージ数の上限が200通と少なくなっています。
ユーザー1人ひとりとコミュニケーションをとる目的の場合は、コミュニケーションプランでもよいでしょう。
情報発信を目的としているアカウントの場合は、ライトプランから始め、友だち数が増えた段階でスタンダードプランに変更する方法がおすすめです。
LINE公式アカウントの開設方法
LINE公式アカウントの開設は、PCとスマホの両方で可能です。
PCから開設する場合は、LINE公式アカウントの公式サイトから進めます。
スマホの場合は、アプリの入手から始めましょう。
詳しい手順は以下の記事で解説していますので、アカウント開設を検討する方はあわせて読んでみてください。
https://line-mado.com/lstep-starting/
LINE公式アカウントのメリット
LINEは9,500万人以上の方が利用しているアプリ※なので、メリットを活かせられると事業の利益向上につながる可能性が高まります。(※2023年3月時点)
ここでは、LINE公式アカウントを活用するメリットを5つ紹介しましょう。
メリット①簡単に友だち追加できる
LINE公式アカウントはメルマガに比べ、登録が簡単な点がメリットです。
メルマガの場合、メールアドレスや基本情報を入力する必要があるため「登録までが面倒だ…」と思う方も多いのではないでしょうか。
対してLINE公式アカウントは、情報を入力する必要がなく2タップで友だち追加できるので、わずらわしさがありません。
メリット②顧客満足度の向上につながる
先述したように、LINE公式アカウントには多くの機能が搭載されています。
機能をうまく活用すればユーザーの求める情報を配信できるので、顧客満足度の向上やリピーターの獲得につなげられるでしょう。
メリット③メッセージの開封率が高い
LINE公式アカウントのメッセージは、メルマガに比べ開封率が高くなる点も大きなメリットです。
LINEには迷惑フォルダがないため、誤って迷惑フォルダに送られてしまうことが起こりません。
メッセージを送れば必ずユーザーに届くので、開封率が高くなります。
また、プッシュ通知によってメッセージが届いたことがわかりやすい点も開封率が高くなる要因です。
メリット④無料で始められる
LINE公式アカウントは、無料で始められる点もメリット。
無料メッセージの数は限られていますが、費用が0円なので手軽に始められます。
お試しで利用を開始し、必要ならば有料プランに変更するとよいでしょう。
メリット⑤複数人で管理できる
LINE公式アカウントは、1つのアカウントを複数人で管理できます。
1人でアカウントを運用しようと思うと、チャットメッセージへの返信や一斉送信のメッセージの作成など負荷がかかるはず。
複数人で管理できれば、1人にかかる負荷が軽減されるでしょう。
LINE公式アカウントのデメリット
LINE公式アカウントのメリットを紹介しましたが、一方でデメリットもあります。
アカウント運用の成功には、メリット・デメリット両方の理解が大切。
ここでは、5つのデメリットを紹介します。
デメリット①ブロックされる可能性がある
配信数が多かったり、ユーザーにとって不必要な情報が多かったりしてしまうと、アカウントをブロックされかねません。
- メッセージを送りすぎない
- 早朝・深夜には配信しない
- ユーザーの好みに合う情報を提供する
このような工夫次第で、ブロックされる可能性を軽減できるでしょう。
デメリット②友だち数が少ないと効果が出にくい
配信するメッセージは、多くの人に見られるからこそ効果を最大化できます。
そのため、友だち数が少ないと成果を得られない可能性も。
ある程度の人数が集まるまでは、LINE公式アカウントに登録してもらうための宣伝に注力する必要があります。
デメリット③無料配信のメッセージ数が限られている
LINE公式アカウントは、各プランでひと月の無料配信できるメッセージ数が決まっています。
- コミュニケーションプラン・・・200通まで
- ライトプラン・・・5,000通まで
- スタンダードプラン・・・3万通まで(※上限を超えた場合、配信数に応じて1通あたり3円までで購入可能)
上限を超えてしまうと、それ以上はメッセージを送れません。
無料配信できるメッセージ数を考慮したうえで、配信内容を考えましょう。
プランを変更すれば、上限を超えたあとでもメッセージの配信をおこなえます。
デメリット④アカウントが消される可能性がある
LINE公式アカウントは、利用規約に違反していると判断された場合、アカウント自体が消されてしまう可能性があるので注意しましょう。
LINE公式アカウントの利用規約を確認し、違反にならないように運用する必要があります。
デメリット⑤運用には多くの知識が必要になる
LINE公式アカウントの構築には知識が必要なため、利用開始前に最低限の勉強をしておきましょう。
知識が乏しいままでは、メリットを最大限に活かせない可能性が高まります。
「この場合はどうやってLINEを活用すればよいか?」のような運用についての相談は、弊社でもおこなっていますので、お気軽にお問い合わせください。
デメリットの解決にはLステップがおすすめ
Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張したオートメーションツール。
LINE公式アカウントの機能では補えない部分にまで、手が届きます。
【Lステップの代表的な機能】
- メッセージ配信の自動化
- 顧客情報の自動収集
- ユーザーの行動分析 など
Lステップは、顧客情報や行動を細かに収集するため、ユーザーが好む情報をピンポイントで自動配信できます。
「顧客離れを食い止めつつ、いち早く成果へつなげたい」と考える方は、Lステップを導入するとよいでしょう。
ただし、Lステップは有料のツールです。
導入前に「自分のアカウント運用に必要なツールであるか」を検討すると、アカウント運用に効率よく活用できるでしょう。
契約後30日間はすべての機能を無料で試せるので、お試し期間中に事業との相性を確認してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】LINE公式アカウントの機能を把握して活用しよう
本記事では、LINE公式アカウントの機能やメリット・デメリットを解説しました。
LINE公式アカウントは、成果を上げるためのさまざまな機能があります。
機能を最大限に活用して、ご自身の事業を伸ばしていきましょう。