2023年8月1日より、Lステップではプロプランを契約すると「ファネル分析」が利用できるようになりました。
ファネル分析はスタートから目標までの過程を分解し、離脱が多いポイントを特定するものです。
ファネル分析をうまく活用すれば、離脱ポイントの改善をして売上を伸ばすことが可能。
そこで本記事では、ファネル分析のメリットや注意点を紹介します。
さらに、Lステップでのファネル分析の設定方法や、ファネル分析画面の見方についても解説します。
LINEマーケティングをより強固なものにしたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
- ファネル分析のメリットと注意点
- Lステップでのファネル分析の設定方法
- Lステップのファネル分析画面の見方
- ファネル分析の活用事例
ファネル分析とは?
ファネル分析は、マーケティングで利用される分析手法の一つです。
ファネル分析をすることで、ユーザーの購買行動から離脱しやすいポイントを特定できます。
たとえば、LINEの友だち追加をスタート、目標地点を商品購入とした場合の例を示します。
ファネル分析の例
- スタート:友だち追加 (100%)
- 中間地点:アンケート回答 (80%)
- 目標地点:商品購入 (20%)
この例だと、商品購入時に離脱が多いことがわかります。
離脱ポイントがわかれば、サイトを見やすくしたり、よりわかりやすくカテゴリー分けをしたりなどの対策を取れるでしょう。
ファネル分析4つのメリット
ファネル分析のメリットは、以下の4つがあります。
メリットを理解したうえで活用しましょう。
メリット①ユーザーの離脱しやすいポイントがわかる
ファネル分析をすれば、ユーザーがどの段階で離脱したのかわかり、またなぜ離脱したのかが特定しやすくなります。
さらに、離脱率が最も多いポイントから優先順位を付けて対策をすれば、効率よく問題を改善できるでしょう。
メリット②ペルソナをより詳細に設定できる
マーケティングをするときには、ペルソナを設定します。
ペルソナとは…具体的に想定した顧客像のこと。ターゲットよりも詳細に設定します。
現在のマーケティングは、不特定多数に向けるよりも、特定の1人に向けることが重要です。
ファネル分析を活用し、プロセス毎のユーザー心理を考えることで、より現実的なペルソナを設定できるでしょう。
メリット③コンバージョン率を上げられる
ファネル分析の最終的な目的は、コンバージョン(成約)するユーザーを増やすこと。
分析結果を元に、まずはより詳細なペルソナを設定しましょう。
その後、問題の特定と改善を繰り返せば、効率的にコンバージョン率を上げられるはずです。
メリット④進捗をリアルタイムで確認できる
ファネル分析では、各プロセスの途中経過や進捗を確認できます。
また、これらはリアルタイムでわかるため、迅速なマーケティング戦略の立案や改善に役立ちます。
ファネル分析3つの注意点
たくさんのメリットがあるファネル分析ですが、以下の3つに注意しなければなりません。
それぞれわかりやすく説明します。
注意点①市場のニーズを把握する必要がある
ファネル分析をするときには、市場にニーズがあるのが前提です。
また、ファネル分析の対象となる商品やサービスが、そのニーズと合っている必要もあります。
まずは、市場のニーズをしっかり調査して把握しましょう。
注意点②最初から複雑なプロセスを設定しない
初めから複雑なプロセスを設定してファネル分析をすると、離脱の多いポイントがわかっても対策が大変になります。
そのため、簡単なプロセスから分析を進めましょう。
徐々に改善されてきたら、分析を複雑にしていくのがおすすめです。
注意点③BtoCでの分析には適さない場合がある
ファネル分析は、購買の決定から購入までの期間が短いBtoB(企業間取引)に向いています。
一方でBtoC(企業対個人間)の場合、常に流行や興味関心が移り変わるだけでなく、比較検討する商品も多いので、分析が難しいでしょう。
そのため、BtoCにファネル分析を活用する場合には、プロセスをより柔軟に考える必要が出てきます。
ファネル分析の設定方法を3ステップで解説
ここからは、Lステップでファネル分析を設定する方法を解説します。
管理画面を開きながら、順に進めてみてください。
ステップ①計測対象の設定
Lステップ管理画面の左側のメニューより、「ファネル分析」→「+ファネル分析を作成」の順でクリックしてください。
まずは、計測対象となる友だちを設定します。
「計測対象の友達を絞り込む」を選択した場合、最大で1万人まで絞り込むことが可能です。
また、絞り込み項目は「タグ」や「友達情報」「友達登録日」の3項目となっています。
条件が決まったら「この条件で決定」をクリックしてください。
計測対象の設定が終わったら、「次へ」をクリックします。
ステップ②フェーズの設定
続いて、フェーズの設定をしていきます。
ここでは「イベント申込み」や「アンケート回答」「商品購入」のようなゴールに到達するまでの確認ポイントを設定可能です。
以下の手順で設定しましょう。
新しいフェーズを作成する場合、フェーズ名を入力後「フェーズを作成」をクリックします。
すでに別でファネル分析をしている場合には、作成済みのフェーズを選択することも可能です。
次に、設定したフェーズの目標値の友だち数を入力してください。
フェーズ自体はいくつでも作成できますが、一度のファネル分析で設定可能なフェーズは25個までとなっているので注意しましょう。
すべてのフェーズで設定が終わったら「次へ」をクリックします。
ステップ③ファネル分析名の設定
最後に、作成したファネル分析のタイトルを入力してください。
右側にあるフォルダアイコンをクリックすると、保存先のフォルダを指定できます。
設定が終わり「ファネル分析を登録」をクリックしたら、Lステップのファネル分析の設定がすべて完了です。
ファネル分析画面の見方
Lステップのファネル分析の結果は、分析画面よりグラフと表の2つを確認できます。
ここでは、それぞれの分析画面の見方を説明します。
グラフ
①先ほど設定したフェーズ名が表示されます。
②移行率は、フェーズ間を移動した友だちの割合。
③到達人数はその友だちの人数です。
④未到達人数は、フェーズ間を移動しなかった人数を表示しています。
「到達人数」と「未到達人数」をクリックすると、それぞれに該当する友だちのリストを確認可能。
⑤全体比は、各フェーズの到達人数と未到達人数の棒グラフ、および移行率が表示されます。
グラフ内に表示される◆マークは、設定画面で入力した目標値です。
⑥「PDFダウンロード」をクリックすると、グラフシートをダウンロードできます。
⑦「到達率」または「目標」をクリックすれば、グラフ中の表示と非表示を切り替えられます。
表
①目標は、設定画面で各フェーズに入力した目標値です。
②目標差分は、各フェーズの到達人数と目標値との差です。
③目標達成率は、目標値に対する各フェーズの到達人数の割合を示しています。
④「表示オプション」をクリックすると、テーブル表示オプションが表示されます。
そのオプションから各項目の表示と非表示、並び順を変更可能です。
Lステップでファネル分析を使うときの注意点
ここでは、Lステップでファネル分析を使うときの注意点を2つ紹介します。
1つ目の注意点は、通常のタグ管理で分析できないこと。
つまり、通常のタグ管理とは別にファネル分析用のフェーズが必要となります。
ファネル分析用のフェーズを作ることで、分析結果に反映されます。
2つ目の注意点は、ファネル分析のデータは移行できない点。
他にも、ファネル分析を使ったカスタム検索の条件や絞り込み、アクションなども引き継がれないので、注意してください。
ファネル分析の活用事例
実際に、ファネル分析を焼肉屋で活用した場合の事例を紹介します。
焼肉屋では、新規顧客からリピーターになった割合を確認できます。
【新規顧客からリピーターになった割合】
- 初回来店
- 2回目来店:60%
- 3回目来店:30%
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ファネル分析を通して、リピーターの割合や離脱のタイミングが一目でわかるようになります。
そのため、離脱が多いポイントで「次回から使える限定クーポン」をプレゼントするような対策をとることで、再来店率を上げられるでしょう。
【まとめ】Lステップのファネル分析を活用しよう!
本記事では、ファネル分析のメリットや注意点、設定方法などを解説しました。
ファネル分析を活用すれば、離脱が多いポイントが具体的にわかり、効率よく対策できます。
プロセスを改善できればコンバージョン率を上げられるので、結果的な売上アップにつながるでしょう。
すでにスタートプランやスタンダードプランでLステップを利用している方は、これを機にプロプランにしてみてはいかがでしょうか。
とはいえ、状況によって適切なプランは異なります。
「どのプランが自分に合っているのかわからない」という方は、ぜひ弊社までご相談ください。