LINEを使ったビジネスで成果を上げるために活用したい機能が、ステップ配信。
LINE公式アカウントのステップ配信は、届けたい情報を段階を踏んで自動配信できます。
また、性別や年齢ごとに分けた配信も可能なため、ブロック率低下にもつながるメリットも。
そこで今回は、LINE公式アカウントのステップ配信を利用するメリット・デメリットを解説します。
4ステップでかんたんに設定する方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- LINE公式アカウントのステップ配信とは?
- ステップ配信を使うメリット・デメリット
- ステップ配信の設定方法
- LINE公式アカウントでステップ配信をする際の注意点
そもそも「ステップ配信」とは?
LINE公式アカウントで配信をするのであれば、初めに「ステップ配信」が何かを知る必要があります。
ステップ配信は、これまでメールを利用したマーケティングに多く活用されてきました。
ステップ配信を用いると、商品購入や会員登録といった顧客のアクションに対し、事前に決めておいたスケジュールでメッセージ送信が可能です。
LINE公式アカウントのステップ配信とは?
LINE公式アカウントのステップ配信では「友だち追加」を起点として、事前に用意したメッセージを1日目・2日目…と順番に送れます。
特に商品や商材販売が目的の場合、徐々に情報を提供して何度も読んでもらうことで、ユーザーの購買意欲をかきたてることが可能に。
- 1日目:自分が何者であるか・何をしているかを説明
2日目:商品の説明
3日目:商品を購入して満足した事例を紹介
↓
5日目:商品購入ページへ誘導
設定可能な期間は、友だち登録後から30日間まで。
LINE公式アカウントのステップ配信では、メッセージを自動配信できるので「1通ずつ手動で送る手間」を省けます。
LINE公式アカウントのステップ配信|3つのメリット
ここでは、ステップ配信を活用するメリットを3つ解説しましょう。
メリット①伝えたい情報を自動で発信できる
ステップ配信一番のメリットが、伝えたい情報を自動で順番に配信できる点。
事前に配信内容や順番を設定するだけなので、運用の負担を軽減できます。
ステップ配信であれば、友だち登録を起点としてメッセージを配信できるので、情報を漏れなく全員に伝えられます。
メリット②開封率が高い
開封率が高い点も、LINEを使ったステップ配信のメリットです。
ステップ配信の開封率が高くなる理由は、以下のとおり。
- LINEの利用者が9,500万人以上と多いから
- 画像やスタンプなど視覚に訴える情報も発信できるから
- 友だち追加を起点とするため、関心度が高いうちに発信できるから
LINE公式アカウントのHPによると、LINEに送られたメッセージの開封率は以下のように記されています。
- 受信してすぐに見る・・・約2割
- 3~6時間後に見る・・・約5割
- 受信日のうちに見る・・・約8割
「受信したその日のうちに見る」という人が8割なので、LINEメッセージはユーザーに読まれやすいことがわかります。
これまでWebマーケティングで主流だったメルマガ配信も、開封率の低さが課題でした。
多くの人が日常使いをしているLINEを活用すれば、開封率の課題を解消できるでしょう。
メリット③無料で利用できる
利用プランごとで配信メッセージ数には上限がありますが、月額の利用料金だけでステップ配信ができるのは魅力的。
友だち数が少ないうちは、0円のプランでステップ配信をすると月々の費用が必要ありません。
友だち数が増えたタイミングでプランを上げれば、無駄のない配信を期待できるでしょう。
LINE公式アカウントのステップ配信|3つのデメリット
ステップ配信のメリットを紹介してきましたが、一方でデメリットもあります。
メリット・デメリットの両方を理解したうえで、うまく活用しましょう。
デメリット①配信できるメッセージ数に上限がある
LINE公式アカウントは、各プランでメッセージ配信の上限数が定められています。
0円で利用できるコミュニケーションプランでは、配信通数が200通までです。
あらかじめ200通以内に収まる配信内容にしなければ、伝えたい情報がユーザー全員に行き届かない可能性も。
LINE公式アカウントでは、3つの吹き出しで1通とカウントします。
内容を入念に練り上げたあとに配信ができると、限られた通数でも濃い情報を送れるでしょう。
デメリット②大まかな時間指定しかできない
LINE公式アカウントのステップ配信では、時間設定の単位が1時間です。
10時に時間設定をおこなったとしても、10時〜11時の間での配信となるため特定の時間にメッセージの配信ができません。
特定の時間に配信をしたい方にとって、デメリットとなってしまうでしょう。
デメリット③配信数が多いと翌日に持ち越される
指定した時間内での配信数が多く、時間内に配信しきれなかった場合、メッセージが翌日に持ち越される点もデメリットの一つ。
「当日のみ有効なクーポン」を送っても、配信量を超えたときには翌日に持ち越される可能性も視野に入れましょう。
「意図するタイミングでメッセージが配信できない」という可能性を考慮した配信設計が大切です。
【LINE公式アカウントのステップ配信】設定方法
ここでは、ステップ配信の設定方法を4つの手順に分けて解説します。
①基本設定
初めに、LINE公式アカウントの管理画面を開き、画面左にある「ステップ配信」を押しましょう。
「新規メッセージ作成」を選んで、基本設定をおこないます。
基本設定で決める内容は、以下のとおりです。
- 管理用のタイトル
- タイムゾーン(デフォルトで東京に設定されている)
- 有効期間
- 配信数の上限
②開始条件の設定
次におこなうのが、ステップ配信を開始する条件の編集。
以下、2つの設定をします。
- 追加日
- 追加経路
追加日を設定すると、選んだ日付よりもあとに友だち追加をした人に対してメッセージが送信されます。
追加経路を設定すると、特定の経路で流入した人だけにメッセージが配信可能です。
追加経路は「すべての経路」または、18個の中から「特定の経路」を選択します。
③ステップの追加
「ステップを追加」ボタンを押して「メッセージを配信」を選んでください。
配信メッセージを作成したり、配信の時間帯を決めたりします。
メッセ―ジには、以下にあるコンテンツの組み合わせが可能です。
- テキスト
- スタンプ
- 写真
- 動画
- リッチメッセージ
- ボイス
- クーポン など
配信内容を確認し「保存」を押して「待ち時間を編集」の設定に移ります。
待ち時間を過ぎると、次の配信に移る仕組みです。
1~30日の間で設定をしましょう。
④条件分岐の設定
最後に「条件分岐」を設定します。
条件を設定すると「このユーザーに送る・送らない」の選択が可能に。
条件にある「属性」を選択します。
条件を絞り込める項目は、以下のとおりです。
- 性別
- 年齢
- OS
- エリア
たとえば「3日後に、関東在住でiPhoneを使う30代の女性にメッセージを送る」といった細かな設定も可能です。
各設定が終わり「利用開始」のボタンを押せば、ステップ配信が始まります。
LINE公式アカウントのステップ配信に必要な料金は?
LINE公式アカウントには、以下3つの料金プランが用意されています。
コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額 | 0円 | 5,500円(税込) | 1万6,500円(税込) |
無料メッセージ/月 | 200通まで | 5,000通まで | 3万通まで |
追加メッセージ | 不可 | 不可 | 3円/通 |
※上記の内容は、2023年6月に改訂された新プランとなります。
ステップ配信は「無料メッセージ」の中に含まれます。
コミュニケーションプランの通信数は200通までなので、闇雲に配信をするとすぐに上限に達するリスクが。
友だち数が増えてきた段階で、ライトプランやスタンダードプランに切り替えるのがおすすめです。
改定後のプランについて詳しく知りたい方は、以下の記事をあわせて読んでみてください。
LINE公式アカウントによるステップ配信の注意点
ステップ配信をおこなう際の注意点がありますので、3つ紹介しましょう。
注意点①配信タイミングを考える
メッセージ配信のタイミングには、注意が必要です。
ユーザーがスマホに触れる時間帯に配信すれば、開封率を挙げられる可能性が高まります。
競合との差別化を図るために、あえて時間をずらして配信する方法も効果的でしょう。
注意点②メッセージ数の上限を意識する
LINE公式アカウントでは、プランごとに配信通数の限りがあります。
メッセージ通数を使い切った場合、ステップ配信が止まるので注意しましょう。
停止した場合は、プラン変更をしてメッセージ数を増やせばステップ配信が再び始まります。
しかし、利用プランの配信数で収まるよう、初めから配信内容を決めることが大切です。
注意点③仕組みを理解する必要がある
ユーザーは、全員が同じ行動を取るわけではありません。
ユーザー全員に同じ内容を配信し続けた場合、「興味がない」と判断されればブロック率が高まるでしょう。
ユーザーからアカウントをブロックされた場合、ステップ配信が止まります。
しかし、ブロック解除をしたときには再開される仕組みです。
仕組みを理解したうえでステップ配信を利用できると、無駄のない配信ができます。
LINE公式アカウントのステップ配信で成果を挙げよう
本記事では、LINE公式アカウントのステップ配信の設定方法やメリット・デメリットなどを解説しました。
ステップ配信は属性ごとに配信する内容を変更できるため、それぞれのユーザーに対し効果的なメッセージを送れます。
しかし、属性分けや時間設定が大まかであったり、上限を超えるとメッセージの配信が止まったりなどのデメリットも。
2023年6月にプラン改定がおこなわれ、LINE公式アカウントの通数は大幅に減りました。
LINEを使ってビジネスを成功させるためには、配信通数を節約しながらも、各顧客の関心にピンポイントでアプローチをする配信が必須となるでしょう。
そこで活用したいツールが、Lステップです。
Lステップなら、LINE公式アカウントよりも的確なステップ配信ができます。
- 興味のある人にだけメッセージを送り、興味のない人には配信を止める
- 配信と同時にリッチメニューも切り替える
- メッセージの開封率にスコアを付けて、興味度を知る
- アンケート結果に応じて、配信頻度や内容を変える
上記の設定は、LINE公式アカウントではできません。
「配信数を削減してコストを抑えつつも、成果の出る効果的な運用をしたい!」と感じる方は、Lステップの活用をおすすめします。
Lステップでのステップ配信について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。