LINE公式アカウントの運用で突然アカウントが削除される、通称「垢BAN」
LINE公式アカウントを活用してビジネスを展開している企業や店舗にとって、ある日突然公式アカウントが削除されるのは痛手です。
これまで積み上げてきた、顧客や売り上げも一気になくなる恐れがあります。
この記事では、LINE公式アカウントを削除されないために、運営で気を付けることやポイントを詳しく解説していきます。
LINE公式アカウントが削除される理由
ここでは、LINE公式アカウントが削除される理由について解説します。
LINE公式アカウントが削除(垢BAN)される理由は主に6つです。
LINE公式アカウントの利用規約違反
LINE公式アカウントが削除される可能性として最も多い原因は、LINEヤフー株式会社が定めた利用規約に違反していることです。
下記は、LINE公式アカウントガイドラインに定められた「ご利用いただけない業種・業態、商品・サービス」の記載事項です。
当社ポリシーにより、全部もしくは一部に関わらず、下記に該当すると当社が判断した場合、アカウントの提供を認めない、
又はアカウントの提供を停止し、本サービスにかかる契約を解除する等の措置をとらせていただくことがあります。
・医薬品など
・出会いの機会・場所を提供するもの
・アダルト関連店舗・サービス、アダルトコンテンツ
・情報商材
・ねずみ講、マルチ商法・MLM、ネットワークビジネス
・霊感商法、モニター商法等
・ショッピング枠の現金化サービス
・個人情報販売
・模倣品・海賊版
LINEヤフー株式会社が記載されているジャンルに該当すると判断した場合、規約違反としてアカウントが削除されます。
そのためメッセージを配信する前に、コンテンツや配信内容が規約違反に当たらないか確認することが重要です。
自社のLINE公式アカウントが規定に抵触していないか「LINE公式アカウントの利用規約」を確認し点検することをおすすめします。
特に下記の3点は必須です。
|
運営側の自主的な削除
運営側の自主的な削除には、主に2つのことが考えられます。
- 運営しているLINE公式アカウントを閉鎖するとき
- 運営管理者が誤って削除してしまったとき
2つ目にあげた、LINE公式アカウントを誤って削除してしまったため、突然アカウントが削除されてしまったと勘違いしてしまう方もいらっしゃいます。
LINE公式アカウントの管理者権限付与を社内外の大人数に渡されている企業や店舗はメンバーへ周知する、もしくは権限内容の見直しをおすすめします。
◾️LINE公式アカウントの管理者権限については、こちらで説明しています。
認証済アカウントの運用
LINE公式アカウントは、「認証済みアカウント」「未認証アカウント」の2種類あります。
「認証済アカウント」の取得には、不備のない情報登録を行い審査を通過する必要があります。
- 認証済アカウントのバッジ(青色)が付与される
- LINEアプリ内のアカウント(友だち)検索結果に表示される
- 販促用ポスターデータが無料でダウンロードできる
-
「友だち追加広告」を利用できる
-
「メンバーシップ」を利用できる
- POPなど、友だち集めに有効なツールが発注できる
- 支払い方法として、クレジットカードに加えて請求書決済が選択可能になる
「認証済アカウント」は、アカウントの信頼度や露出範囲が上がり、集客に利用できる機能が付与されるなどメリットが多いです。
その反面、LINE公式アカウントが削除されるリスクも高まります。
「認証済アカウント」の申請は審査が入り、その時点で規約違反が見つかると即アカウントは利用停止になります。
「認証済アカウント」は、信頼度が高くなる分、アカウント削除のリスクも高くなるため申請前の規約確認が必要です。
アフィリエイト広告の利用
LINE公式アカウントの運用で注意しておきたいのは、「アフィリエイト広告の掲載」です。
利用規約の第18条に禁止行為に明記されています。
第18条(禁止行為)
(6) 当社の事前の承諾なくLINE公式アカウントを第三者のための広告媒体として使用する行為(第三者の商品、サービスについてLINE公式アカウントを利用して宣伝することを含みますが、これに限りません。)引用元|「LINE公式アカウントの利用規約」
LINE公式アカウントを利用して、自社商品やサービスの宣伝は可能ですが、アフィリエイト広告の掲載は「第三者のための広告媒体として使用する行為」に当てはまります。
また、長いURLや不正リンクを投稿することも審査対象となるため、注意が必要です。
LINE VOOM(旧タイムライン)の不適切な投稿
LINE公式アカウントのLINE VOOMの不適切投稿も、アカウントの削除原因です。
LINE公式アカウントガイドラインのアカウント運用時のルールに記載があります。
4)運用上の注意事項
アカウントの運用にあたっては、各種法令、業界が定める自主基準やルールをご遵守ください。また、ユーザー保護の観点から、アカウントを通じて発信する内容(メッセージ配信、LINE VOOM投稿、アカウントページ、自動応答、キーワード応答、リッチメニュー等すべての機能)については、以下の注意事項をご遵守ください。
内容に関する事前審査は原則ございませんが、当社にて配信時のモニタリングを行い、抵触した項目によっては、投稿内容の削除、アカウントの停止等の対応を行う場合もございます。ご理解の上、配信をお願いいたします。
引用元|「LINE公式アカウントガイドライン」
LINE VOOMを利用する際は、以下の項目に抵触していないか確認が必要です。
- スマートフォンで操作・閲覧できないページへのリンクは控える
- 直接関係のないページへのリンク先はお控える
- ユーザーが誤認や誤操作を行う可能性のある表現は避ける
- アプリのダウンロードに関する訴求をする
- アカウント名称の変更はできない(企業名・サービス名等が変更に伴う申請は再審査となる)
- アイコン画像の変更は『アカウント名称に関連した画像』を使用する
- 投稿内容の訂正は必ず訂正メッセージであることを明記する
商用利用の場合は以下の項目にも注意が必要です。
|
友だち登録者からの通報
「LINE公式アカウントガイドライン」に則り適切に運営をしていても、友だち登録者の通報で削除される場合があります。
- アイコン変更で「知らないアカウント」と認識される
- メッセージの大量配信で「迷惑メール」とブロックされる
- 「 いたずら」で通報される
友だちから、不審と思われないように必要な情報を適度に配信することを心がけ、信頼関係を築くことが重要です。
運営上必要な変更をする際は、あらかじめお知らせメッセージで配信しておくと良いでしょう。
もしLINE公式アカウントが削除された場合は?
LINE公式アカウントが利用停止になった場合の解除方法はありません。
LINE公式アカウントの公式サポートに問い合わせしても、解除にはならないため注意しましょう。
3)罰則
アカウントの種別を問わず、お客様が配信されたコンテンツ(トーク、メッセージ、LINE VOOM、自動応答等のすべてを含む)またはアカウントの設定内容に当社が不適切と判断する表現があった場合、および「配信コンテンツに関する禁止事項」「運用上の注意事項」に抵触する行為があった場合、当社はお客様に対し、以下のような措置をとらせていただく場合がございます。
•当該コンテンツの削除
•本サービスの提供停止
•本サービスにかかる契約の解除
なお、いずれの場合においても、当社はその理由について回答する義務を負わないものとします。
引用元|「LINE公式アカウントガイドライン」
上記に記載されている通り、LINE公式アカウントの公式サポートに問い合わせしても、回答がもらえる保証はありません。
LINE公式アカウント削除のリスクを回避するためにも、友だちの信頼感を高めるメッセージやコンテンツ配信をしましょう。
メッセージ配信のタイミングや、興味関心を惹きつける内容など日頃の運用で疑問や悩みがある場合は、早期の対応が必要です。
そのような課題をお持ちの企業や店舗運用の担当者様、その課題を解決します!
弊社は、LINE構築や運用でお困りの企業や店舗の運用方法を、見直し改善する会社です。
抱える課題を理解し最適な打開策を提案しています。
これまでの成功事例をご覧になりたい方は「こちら」から
事業の規模や抱える課題の大小に関わらず、お気軽にお声かけください。
LINE公式アカウントが削除されないために気をつけるポイント
ここからは、LINE公式アカウントが削除されないため、運営で気をつけることやポイントを紹介します。
LINE公式アカウントの配信内容をチェックする
LINE公式アカウントを適切な運用をすることが基本、配信内容が利用規約に反したジャンルか再確認しましょう。
万が一違反しているジャンルに該当する場合は、適切な内容へ見直すことが重要です。
特に文言の使い方には注意しましょう。
- 「儲かる/儲ける」等の内容を謳った集客
- 「◯◯するだけ」等、消費者が簡単に始められるような内容
- 「◯◯万円」の現金化や換金を促す内容
- 過度、過激な表現(画像も×)
上記の他に長文の配信も審査対象になる可能性があるため、メッセージ配信時は短文で簡潔な内容を心がけましょう。
意外にも無認識でメッセージを配信し、LINE公式アカウントが削除される事例は少なくありません。
普段しっかり見ることのないガイドラインですが、この機会に読み返すことをおすすめします。
LINE公式アカウント以外のSNSに誘導する
LINE公式アカウントが削除されるリスク回避の方法として、他の媒体を利用することも視野に入れていきましょう。
- メールアドレスの取得
- LINE公式アカウントのサブアカウント
- LINEのオープンチャット
- 自社のWebサイト
LINE公式アカウントで友だち登録をしてもらった方へ、重要なお知らせはメール配信するなど誘導することが可能です。
LINEのメッセージ配信と違い、メールの場合は長文でしっかり訴求内容を伝える利点もあります。
また、サブアカウントやLINEのオープンチャット、Webサイトの活用も有効です。
集客をメインのLINE公式アカウントで、商品訴求をする場合に利用してリスク回避をしましょう。
LINE公式アカウント以外で顧客リストを管理する
LINE公式アカウントが削除されると、何も操作ができなくなり、これまで積み重ねてきた全てのデータを一瞬にして失うことになります。
特に友だちリストは、企業や店舗にとって財産と同様なデータです。
LINE公式アカウントでビジネス運用をする場合は、必ず外部でリスト管理をしておきましょう。
外部でリスト管理するには、「LINE公式アカウント以外のSNSに誘導する」でも紹介した媒体例を含め以下の方法があります。
- LINE公式アカウントのサブアカウント
- メールアドレスの取得
- LINEのオープンチャット
- ChatWork、Slack、Discordのチャット
- X、InstagramのDM
- Facebookグループ
- メールマガジン
- サブスクなどのコミュニティ
ほかには、LINE公式アカウントの拡張ツールを使用する方法もあります。
しかしLINE公式アカウントが削除されたと同時に、運用利用はできなくなります。
ただし、LINE公式アカウントの主要拡張ツールのLステップは、友だち登録者やそれ以外のデータをほぼ残すことが可能です。
◾️LINE公式アカウントの拡張ツールLステップの概要や管理できるデータ内容はこちらから
LINE公式アカウントの運用は削除対策も必要
この記事ではLINE公式アカウントが削除される理由と、気をつけるポイントについて解説しました。
LINE公式アカウントが削除される理由を押さえて、適切な運用を心がけましょう。
予告もなく突然やってくるアカウントの削除、万一に備えて気をつけることも大切です。
LINE公式アカウントの拡張ツールも活用して、友だちの大切なデータを管理、保管しましょう。
自社アカウントの信頼性、認知度向上に大いに役立つ内容です。
今自社の運用に課題や不安など悩みを抱えている企業や店舗の担当者様、この機会に運用方法や管理方法を見直しませんか。
弊社はLINE構築や運用を主に、課題を抱えられている企業や店舗の問題解決に尽力している会社です。
SNS業界で最大手の企業様や、全国展開されているフランチャイズ事業体のLINE構築など、これまで100社を超える案件を担当させていただきました。
それぞれのLINE構築成功事例は「こちら」からご覧いただけます。
抱える課題やお悩みの大小に関わらず、お気軽にご相談ください。弊社の専任サポーターが対応いたします。