昨今では、誰もが知り得る有名企業もビジネスの手段として取り入れている「LINE公式アカウント」。
私たちが日常で利用するLINEの中にビジネスを組み込むと、店舗への来店や商品販売の促進が期待できます。
しかし、このような疑問を感じる方もいるのではないでしょうか。
- そもそも、LINEとLINE公式アカウントって何が違うの?
- LINEだけでもやり取りできるのでは?
そこで本記事では、LINE公式アカウントの概要やLINEとの違いを解説。
LINEを利用したビジネスのメリット・デメリットも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- LINE公式アカウントの概要
- LINE公式アカウントの種類
- LINE公式アカウントとLINEの違い
- LINE公式アカウントの見分け方
- LINE公式アカウントのメリット・デメリット
LINE公式アカウントとは?
LINE公式アカウントとは、企業や店舗がLINE内でサービスを提供するためのビジネス用アカウントのこと。
2023年3月時点で利用者数が9,500万人を突破したLINEをビジネスに活用すると、集客や販促を期待できます。
LINE公式アカウントは無料で始められるので、気軽に取り入れられるメリットも。
文章だけでなく画像や動画も送れるので、メッセージを受け取ったユーザーを飽きさせない特徴があります。
- 飲食店 → クーポン機能からお得なクーポン券を発行する
- 美容室 → リッチメニューに予約受付のボタンを作る
ほかには、人事採用をLINE上で完結する企業も。
各事業によって活用方法はさまざまですが、多くの企業がLINE公式アカウントを利用して成果へとつなげています。
以下の記事では、LINE公式アカウントの機能を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
LINE公式アカウントの種類
LINE公式アカウントは、3種類のアイコンバッジによって分けられています。
種類によってLINE検索への露出や拡張される機能に違いが出るので、一つずつ解説します。
未認証アカウント
未承認アカウントは、個人・法人関係なく誰でも取得できるアカウント。
付与されるアイコンバッチの色は灰色で、LINE公式アカウントの基本機能が利用できます。
つまり、ユーザーへの露出度は少なめ。
そのため「信頼性に欠ける」と判断されてしまう可能性があるでしょう。
LINE公式アカウントをお試しで利用したい場合や、少数ユーザーへの発信を目的としている場合に作成するのがおすすめです。
認証済アカウント
認証済みアカウントは、アカウントの認証審査に合格したLINE公式アカウント。
付与されるアイコンバッチの色は紺色で、未認証アカウントでは利用できないサービスが利用できるようになります。
利用可能になるサービスは、以下のとおり。
- 検索結果への表示
- 友だち追加促進用のノベルティの入手
- 友だち追加広告の利用
- 請求書決済の利用
アカウントの認証審査は、アカウントの管理画面から申請できます。
何度でも申請できるので、一度審査に落ちたとしても問題ありません。
プレミアムアカウント
プレミアムアカウントは、認証済みアカウントの中でも特別な審査に合格したアカウント。
付与されるアイコンバッチの色は緑色で、利用できる機能は認証済みアカウントと同様です。
運用者から審査を申し込むことはできず、審査基準も公開されていません。
プレミアムアカウントは一部の企業にしか付与されていないので、プレミアムアカウントになればユーザーからの信頼につながります。
LINEとLINE公式アカウントの違い
「LINE」と「LINE公式アカウント」の違いは、メッセージの送り方です。
LINEは、基本的に1対1でメッセージのやり取りをします。
一方で、LINE公式アカウントの場合は1対多数となり、友だち登録しているユーザー全員に対し同時にメッセージを送信できます。
- LINE → 一人ひとりに手作業で送信
- LINE公式アカウント → ボタン一つで100人同時に送信
LINE公式アカウントは、ユーザーの性別や年齢など属性別に分けた配信もできます。
ユーザーが好む情報は、人によって違うもの。
それぞれが興味のある情報を配信できる点が、LINE公式アカウントとLINEの大きな違いといえるでしょう。
LINE公式アカウントの見分け方
LINE公式アカウントの見分け方には、以下の方法があります。
- 公式アカウントのマークがついているか
- アカウント名をタップした際にプロフィールが見れるか
- 友だちリストの公式アカウントに記載されているか
最も見分けやすい方法が、アカウント名の横に公式アカウントのマークがついているか否かです。
マークは盾のような形をしており、盾の中に星のマークが書かれています。
通常のLINEアカウントにはマークがついていないため、見分けがつきやすいでしょう。
公式アカウントのマークは、「灰色」「紺色」「緑色」の3種類。
- 「アカウント名をタップするとアカウントのプロフィールが見れるか」
- 「友だちリストの公式アカウントに分類されているか」
上記のような手段でも、LINE公式アカウントであるかを見分けられます。
LINE公式アカウントを利用する3つのメリット
企業や個人がLINE公式アカウントを利用してビジネスをすると、さまざまなメリットを得られます。
ここでは、3つのメリットを紹介しましょう。
①多くのユーザーへアプローチができる
今や、国内で9,500万人のユーザーが利用するLINE。
総務省のデータによると、10~50代のLINE利用率はいずれも90%以上で、性別や年齢層に関係なく人気のあるSNSツールといえます。
利用者が多いLINEを利用すれば、それだけ多くのユーザーに情報発信ができるでしょう。
ユーザーにとって有益な情報を発信しても、閲覧する人数が少ないプラットフォームでは大きな効果を得られません。
ほかの媒体よりも利用者数が多いLINEでビジネスをすれば、自分のサービスが多くの人へ届く確率が高まります。
②リアルタイムで情報発信ができる
LINE公式アカウントで情報発信をする場合、事前準備が少ないため、リアルタイムでの発信が可能です。
チラシやWebサイトでの情報発信をおこなう場合、事前準備に多くの時間がかかります。
その結果、情報内容にタイムラグが発生してしまう可能性も。
LINE公式アカウントの場合は、数行のメッセージで情報発信が可能なので、タイムラグが起こりません。
「雨の日に限定クーポンを配布する」といった、その日の状況に合わせた配信も可能です。
柔軟な対応をすると、ユーザーにとってお得かつ新鮮な情報を配信できるでしょう。
③無料で始められる
LINE公式アカウントは、0円のプランでもすべての機能を使えます。
費用をかけずに「自分のビジネスに最適なツールか」を確認できるので、試しに利用するのもよいでしょう。
LINE公式アカウントの友だち数が増えてきたら、有料プランへと移行するのがおすすめです。
LINE公式アカウントを利用する3つのデメリット
ここまでLINE公式アカウントを利用するメリットを紹介しましたが、一方でデメリットもあります。
両方を理解したうえで、利用するかを決めましょう。
①送信できる文字数が限られている
LINE公式アカウントでは、一度に送信できる文字数が500文字までと決められており、絵文字や改行・記号なども含まれます。
伝えたい情報が多い場合には、何度かに分けて配信する工夫が必要です。
②無配信のメッセージ数に限りがある
LINE公式アカウントでは、無料で送信できるメッセージ数が決まっています。
- コミュニケーションプラン・・・200通まで
- ライトプラン・・・5,000通まで
- スタンダードプラン・・・3万通まで(上限を超えたときは、1通あたり1.1~3円で購入可能)
利用料金0円のコミュニケーションプランで配信できるメッセージ数は、ひと月に200通まで。
100人のユーザーへメッセージを送るとすれば、月に2回の配信しかできません。
配信の上限を超えた場合は、料金のかからないチャットでやり取りをするといった工夫が必要でしょう。
なお、メッセージは「3つの吹き出しで1つ」と数えます。
月2回の配信であれば合計6つの吹き出しを使えるので、内容を決めてから配信をしましょう。
上限以上の配信をする際には、プランのアップグレードが必要です。
③ブロックされる可能性がある
配信の内容や頻度・投稿時間がユーザーに合わないと、アカウントがブロックされてしまう可能性もあります。
ユーザーにとって必要な情報でなかったり、配信数が多かったりすると「見たくない」と感じるでしょう。
ブロック数が増えると、目指す成果の達成率が下がる一方です。
ブロックされないために、以下の項目を定期的に見直しましょう。
- 配信の頻度
- 投稿時間
- メッセージの内容
- 友だちの属性
たとえば、関西エリアに住むユーザーに対し、関東限定のクーポンを送っても需要は少ないでしょう。
極端な話ですが、夜遅い時間に何度も配信をするのもブロックの可能性が高まります。
ブロック率を下げるためには、配信前の分析が大切。
アカウントを登録してくれたユーザーが「何を求めているのか」を理解できないと、本末転倒な配信内容になりかねません。
デメリットの解決にはLステップがおすすめ
LINE公式アカウント単体での運用よりも、ユーザーの関心や好みに沿う配信が可能になるツール「Lステップ」をご存知でしょうか。
Lステップの導入で得られる効果は、以下のとおり。
- 配信先や内容を細かく分けられる
- 自動配信を設定するときに自由度が高くなる
- 情報の届け方のバリエーションが豊富になる
Lステップは、各ユーザーが必要とする情報を自動で届けられます。
【セミナーを開催する場合】
- 参加者にはセミナー当日の情報を送る
- 不参加者にはメッセージを配信しない
LINE公式アカウントでは、ユーザーの属性別に分けた配信ができますが、それ以上の細分化は図れません。
Lステップにある機能を組み合わせれば、ユーザー情報をもとに細かいメッセージの振り分けが可能になります。
配信の無駄を減らして効率よく成果へとつなげたいときには、Lステップの併用を検討しましょう。
LステップとLINE公式アカウントの違いを知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
【まとめ】LINE公式アカウントを事業に活用しよう
本記事では、LINE公式アカウントとLINEの違いや、事業にLINE公式アカウントを利用するメリット・デメリットを解説しました。
事業にLINEを組み込むのであれば、LINE公式アカウントの活用が必須となります。
まずは無料のコミュニケーションプランから始めて、事業との相性を確認してみてはいかがでしょうか。